退職前の仕事内容に、支払いが遅れている顧客への催促、
所謂、取立てがありました。
私のやりたくなかった仕事のひとつです。
毎月、100人少々の顧客に請求し、催促が必要な顧客は、常時いました。
やっと支払ってくれたと思ったら、別な顧客に支払いの遅れが出てくる感じです。
滞納する人には、当然、それぞれ事情があります。
会社の運営上、本当に困っている人にも、情状酌量の余地はありません。
会社の利益を上げないと、こっちの生活(給与)に影響します。
取立ては、やりたくないとの選択肢はありませんでした。取立て屋に撤します。
滞納者への催促ですが、はじめは、優しく、手紙で催促です。
次に電話で直接交渉します。ダメなら、自宅訪問です。
居留守の気配があれば、近くで待ち伏せ。
会話や手紙の文面は、基本優しく、丁寧が基本です。
しかし、その内容は、段々、厳しくなります。
「支払いしなけりゃ、出るとこ出るぞ」です。
ネットで、対応を調べます。最後は、会社の顧問弁護士に相談です。
でも、弁護士の介入は避けたいので、その前にできるだけの対応をします。
とにかく、根気強く、粘ります。
明らかに生活が困っている人への催促は、嫌なものでした。
当時は、私情を挟まず、バリバリモードでやっていました。
これが自分の仕事と自分に言い聞かせ。
昨日、催促していた顧客のひとりから、支払いするとの電話が私の携帯にありました。
私が退職したことを知らなかったのです。
滞納の全額支払うとの事、私は、丁寧に御礼し、最後に退職した事を伝えました。
すぐに私の後任者に連絡しました。
本日、支払いがあったとのこと。何となく、嬉しい気分です。
滞納の顧客が支払いをしてくれた事、私の退職で、後任者に引継ぎした、嫌な業務のひとつが解消された事。よかった。