自分のこれまでの人生で酒は切っても切れないものです。
酒をはじめて飲んだのは、20歳6か月頃でした。
その時は、飲み過ぎて、翌日は、全く起きられず、三日酔いの状況でした。
思春期の頃から、私は、他人と話をするのが大の苦手でした。
相手がどんな人なのか、自分がどう思われているのか、
考えすぎて、過剰に緊張し、表情は強張り、言葉がでないのです。
本当は、どんどん話しをして、仲よくなりたいのですが。
これから、社会に溶け込んでいけるのか、不安で一杯でした。
突破口を開いてくれたのが、酒です。
酒を味わうのが好きなわけではなく、
酒に酔って、気持ちを解放したかったのです。
だから、飲み方は、ぐいぐい行きます。
ある瞬間から、気持ちが解放されます。
無口だった自分が、多弁で陽気、冗談で人を笑わせ、
宴会の主役になります。
別人格になるとよく言われました。
こんな変貌が自分でも不思議でした。
特に若い頃、社会を乗り切ってこれたのは、
酒の力が大きかったような気がします。
若い頃は、昭和の時代でしたので、本当、宴席が多かったです。
仕事で少し残っていると、ちょっと行こうか、
たまたまバスで乗り合わせただけで、ちょっと行こうかです。
酒のおかげで、人と会話ができるようになり、
人の大切さ、いい加減さ、人の裏の顔を知りました。
所謂、人間というものを知ったのです。
今の若い人は、酒の席を嫌がりますが、
私は、助けてもらいました。
時代は、宴会真っ盛りで、居酒屋チェーン店が次々に開店しました。
サワーや酎ハイが出始めたころです。
ただ、飲み過ぎて、失敗も数々あります。
記憶が飛んだことは、数え切れません。
飲むと陽気になるタイプなので、
暴力沙汰は一度もありません。
退職した今は、肝機能のデータをチェックしながら、
自宅で、ほどほどに、ひとり酒飲みやっています。
多少は、酒を味わえるようになったきたかも知れません。
日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、梅酒・・・安酒です。
たまには、昼間から飲みます。
退職後の特権ですね。